初めてゴルフコンペの幹事を担った場合、どのように段取りをして進めたら良いか戸惑いますね。私は過去、会社のゴルフコンペで計5回も経験させて頂きました。その経験から学んだことを参考に、今回はゴルフコンペ開催に向けての手順と段取りについてご紹介します。
【目次】
1.全体の流れ
開催日時を決める
↓
参加者の出欠確認と予算を決める
↓
ゴルフ場の予約を行う
↓
コンペ要綱を決める(組合せ、競技方法など)
↓
参加者へ最終案内を行う
↓
景品の手配
↓
当日持参するものを確認
↓
ゴルフ場へ最終確認
↓
当日
2.具体的な段取り
①開催日時を決める
まず、主要となる人の日程を確認しましょう。会社のコンペであれば社長や支店長など、接待コンペであれば主賓となる方などです。この方達は早くから予定が埋まってしまいます。早めに予定を押さえましょう。その後、その主要となる人の日程に合わせながら、集めたいメンバーが参加しやすい日程で調整しましょう。
シーズンによってはゴルフ場の予約が取り難いこともありますので、早めに調整しましょう。
②参加者の出欠確認と予算を決める
参加者の管理
おおよそのメンバーを把握し、メンバーリストを作成しましょう。リストを元に、メンバーに開催日やおおよそのエリアなどを伝え、参加の有無を確認しましょう。
予算設定
ゴルフコンペには「プレー費」と「参加費(会費)」の大きく2つに分けられます。
◾️プレー費
参加者がゴルフ場に支払ってもらうお金です。選ぶゴルフ場やシーズン、曜日によってもプレー費は左右されます。また、プレー後に打上げをゴルフ場で行うのであれば、パーティー費も必要になりますので考慮しておきましょう。
◾️参加費(会費)
幹事が参加者から徴収するお金です。参加費の内訳としては、景品代や諸経費(コンペフラッグなど)などが挙げられます。
③ゴルフ場の予約を行う
開催日時・おおよその参加人数と予算が決まったら、ゴルフ場を探して予約しましょう!
ゴルフ場選びのポイント
◾️アクセス
ゴルフ場へのアクセスを考慮します。事前に参加者全員の自宅をリサーチしておき、自宅からゴルフ場への所要時間が平均的になるようにしたいです。
◾️難易度
簡単なコース、アップダウンの少ないフラットなコース、アスリート向けコースなど、ゴルフ場によって難易度が別れます。年配の方や女性が多いなら比較的距離の短そうなコース、若い人が多いならフェアウェイが広くて思いきりドライバーが飛ばせそうなコースなど、参加者のレベルに合わせたゴルフ場を選びましょう。
◾️ゴルフ場の特徴
接待ゴルフなどの場合はパブリックゴルフ場など整備の進んでいないゴルフ場は避けたほうが無難です。格式の高いゴルフ場を選びましょう。
◾️予算や条件に合うか
予算・スタート時間・組数(連続)・終了後のパーティなど、条件に合うかを考慮します。組数が多い場合、スタートをOUTとINに分割することができるかも確認しましょう。例えば10組連続で同じコースからスタートをすると、1組との間隔が約7分ですので、1組目と最終組の時間差が1時間以上も空くことになり、最初のほうの組の人達がプレー後の会食が始まるまで長らく待たなければならなくなります。組数が多い場合は注意しましょう。
それぞれのゴルフ場の特徴は、楽天GORAやゴルフダイジェストなどのゴルフ場予約サイトにあるコースガイド・コースレイアウト・口コミなどでチェックできます。もしくは、詳しい方から情報を収集するのもいいかもしれません。
④コンペ要綱を決める
組合せ
メンバーのゴルフスキル、年齢、関係性などを考慮し、偏りがないようバランス良く組み合わせましょう。
また、各組に「エチケットリーダー」を割り振りましょう。プレー中の初心者のケアや、プレーの進行、プレー後のスコアカードの回収、打ち上げパーティでの協力をお願いしましょう。基本的にはゴルフが上手い方、ゴルフ経験豊富な方にお願いするのが一般的です。
〈とくに考慮したい人〉
◾️主賓
最初の組にし、失礼にならない程度の人達で固めます。
◾️幹事
なるべく最初の組に入ります。幹事は表彰式などの準備があります。プレーを早く終わらせるようにしましょう。
◾️初心者
まんべんなく組を割り振りましょう。また、ゴルフ経験のある上手い方と同じ組にします。
◾️初参加の人
なるべく知っている人や話しやすい人を同じ組に入れてあげましょう。
◾️女性
プレー後に表彰式などがある場合、身支度に要する時間を考慮して、なるべく前の組に入れるようにしましょう。
競技方法
【ハンデ方式】
社内コンペなどの場合はハンディキャップを入れて、初心者のメンバーにも楽しんでもらえるよう配慮した方が盛り上がるでしょう。
◾️ペリア方式
18ホール中、6ホールを隠しホールとしてハンディを算出。アウト・インにそれぞれ3ホールずつ、パーの合計が24になるように隠しホールを6ホール設定。(通常はアウト・インからそれぞれパー3・4・5を1つずつ選択) プレー後、この隠しホール6ホールのスコア合計を3倍にして、18ホールのパー(72など)を引き、数値を80%にした数がハンディとなります。
◾️新ペリア方式(略称:新ペリ、別名:ダブルペリア)
18ホール中、12ホールを隠しホールとしてハンディを算出。アウト・インにそれぞれ6ホールずつ、パーの合計が48になるように隠しホールを12ホール設定。(通常、アウト・インからそれぞれパー3とパー5を1ホールずつ、パー4を4ホールずつ選択) プレー後、この隠しホール12ホールのスコア合計を1.5倍にして、18ホールのパー(72など)を引き、数値を80%にした数がハンディとなります。
◾️オネストジョン方式(略称:オネスト)
プレー前に自分の予想スコアを決め、プレー後の実際のスコアが予想にどれだけ近かったかを競うゲーム。一般的には、予想スコアよりも良いスコアでホールアウトした場合もペナルティとなり、負けとなります。
【ローカルルール】
◾️スルーザグリーン、ノータッチ
グリーンに乗るまでの間どんな状況でもボールを動かしてはいけない
◾️スルーザグリーン、オール6インチOK
グリーンに乗るまでの間6インチ以内ならボールを動かしてもいい
◾️完全ホールアウト
グリーン上ではカップインするまでプレーする
◾️ワングリップOK
グリーン上で、ワングリップ以内にボールがあればOKパットが認められる。
⑤参加者への最終案内
参加者に最終案内を配布します。遅くとも1週間前までには出しましょう。 その際、当日の配車、公共機関、クラブバスなどの手配も確認し、案内に含めましょう。最終案内には下記の事項を記載します。
案内内容
・開催日
・ゴルフ場名/アクセス、地図 (住所、TELも記載)
・集合時間、集合場所
・組合表、スタート時間
・プレー代、参加費(清算方法を記載)
・競技方法(ハンディ方式とローカルルールを明記)
・キャンセルの際の注意点(キャンセル料など)
・幹事の連絡先
⑥景品の手配
参加費からパーティー代や雑費を引いた分の残りを景品代に充てましょう。まずはどんな賞を作るのか考えましょう。次に景品の数を出します。参加者の中から協賛品が提供される場合もありますので、事前に確認しましょう。
賞決め
下記の記事に詳しくまとめておりますので参考にして下さい。
商品決め
ゴルフグッズ、日用品、ブランド品、現金など、いろいろ考えられますが、当日渡すことを考えると、かさばらず使い勝手の良い商品が無難です。また、家庭のある人が多い場合は、日用品や家族へのお土産になる食べ物が人気です。
⑦当日持参するものを確認
3日前までに当日に必要となるものを準備しておきましょう。
主な準備品
・受付表
・始球式ボール
・ドラゴン、ニアピン用フラッグ
・現金(釣銭含む)
・筆記用具、電卓、マジック、テープ、ガムテープ、付箋
⑧ゴルフ場へ最終確認
当日までにゴルフ場へ確認しておくべきことを済ましておきましょう。
確認事項例
・参加人数や組合せ等の確認
・当日の朝に受付する場所とテーブルを用意して頂けるかの確認
・スコアカードの提出方法、場所の確認
・表彰式会場の確認
3.さいごに
幹事はとても大変な仕事です。ただ、幹事をすることによって必ず自分のことを覚えてもらえます。とくに、社内や取引相手などのビジネス上でのゴルフコンペは、お互いの距離感を縮める大きなチャンスです。
しっかり準備を行い、ゴルフコンペを成功させて、今後のビジネスライフに活かしましょう!