例年の10月頃に、滋賀県甲賀市では「信楽陶器まつり」が行われます。信楽焼は狸の置物で有名ですが、この催しでは他にもいろいろなものを展示・即売しています。また、地元の物産や食のコーナーもあり、とても楽しめるイベントです。今回は、2018年(第65回)のイベントの様子をご紹介します。
【目次】
第65回信楽陶器祭りについて
概要
年に一度行われる信楽焼のビッグイベントで、信楽高原鉄道「信楽駅」前の特設会場では信楽焼の展示即売会が行われる他、地元の物産品やフードコーナーなどもあり、大変な賑わいをみせるイベントです。
日時
10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)
※毎年体育の日を含む10月の3連休に開催
会場
信楽高原鉄道「信楽駅」前
9:00〜17:00(最終日は16:00まで)
陶器まつり大即売会
滋賀県立陶芸の森
9:30〜17:00
YAKIMONO FESTA 2018
特別展「信楽に魅せられた美の巨匠たち」
信楽伝統産業会館
9:00〜17:00
企画展「信楽陶芸作家協会展」
陶器まつり大即売会について
アクセス
電車
「JR草津駅」より草津線乗り換え「貴生川駅」下車、信楽高原鐵道「信楽駅」下車、徒歩1分(約1時間)
車
【京阪神方面から】
名神高速道路 草津JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約10分
【奈良・和歌山方面から】
西名阪自動車道 → 名阪国道へ「壬生野I.C.」より約30分
【名古屋方面から】
東名阪自動車道 亀山JCT → 新名神高速道路へ「信楽I.C.」より約10分
駐車場
信楽高原鉄道「信楽駅」の周辺には臨時駐車場があり、約50台ほど駐車できます。初日の11時頃に到着したのですが、既に満車でした。約10分ほどの待ち時間で停めることができました。会場からは徒歩で約5分ほどかかります。下はアスファルトで舗装されていません。この日は直前まで雨の影響で、土がぬかるんで足元が悪くなっていました。車もドロドロになりますので、雨の日は注意が必要です。
会場の様子
信楽高原鉄道「信楽駅」の直ぐ横に特設会場が設営され、信楽焼が特別価格で販売されています。約1時間もあれば全ての展示品を見て回れるほどの広さです。
販売品の一部たち
たぬきの置物以外にもお茶碗、小鉢・湯呑み・カップ・土鍋などの食器類、傘立て・植木鉢・睡蓮鉢などの陶器も並んでいました。
たぬきの焼き物たち
トレードマークである'たぬきの焼き物'がたくさん並んでいました。様々な種類のたぬきがいて面白かったです。写真のように'丸々と太ったたぬき'や赤褐色のイメージが強い信楽焼ですが、'黄色いたぬき'もいてました。他に'相撲取りのたぬき'や'野球選手のたぬき'、'忍者のたぬき'もいてましたよ。
信楽焼のたぬきについて
自宅や飲食店の玄関先によく見られるたぬきですが、どのような意味があるのかをご存知ですか。信楽焼のたぬきの置物は比較的歴史が浅く、明治時代に陶芸家の藤原銕造が作ったものが最初と言われています。その後、1951年(昭和26年)に昭和天皇が信楽町を訪ねられた際に、沿道に日の丸の小旗を持った信楽焼のたぬきがたくさん並んでいる光景に感銘を受けて歌を詠んだとされ、それが新聞に掲載されて全国に信楽焼のたぬきが知れ渡ったそうです。
飲食コーナー
約5店舗ほどの飲食店ブースも設置されています。焼きそばやソフトクリームなど、オーソドックスのメニューが販売されていました。
まとめ
信楽陶器祭りでは、いろんな表情をした大きさの違う‘たぬきの置物’が、数多く並んでいる光景が見れます。日常ではなかなか見ることのできないものですので、とても感銘を受けました。陶器を買いにいくのも良いですが、雰囲気を、味わいに行くだけでも良いと思います。是非、信楽陶器祭りに行かれてはどうでしょうか。